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口腔環境と低体重児の関係

現在、妊娠中の方は保険治療にて毎月口腔ケアを歯科医院で受けられることをご存じですか??

なぜ妊娠中の方は特別に口腔環境の改善が望まれるか・・・

それは歯周病と低体重児に密接な関係があるからなんです!

最近の研究によると、歯周病は妊婦の健康に影響を及ぼす可能性があり、特に早産や低出生体重児のリスクを高める可能性が指摘されています。

簡単に言うと、歯周病は歯を支える組織に炎症を起こす病気で、治療しないと歯の喪失につながることがあります。妊娠中はホルモンの変化により、歯周病になりやすい状態になることが多いのです。これが、早産や低出生体重児のリスクとどのように関連しているかというと、歯周病は体全体の炎症を引き起こし、これが胎児に影響を及ぼすことが考えられています。

実際の研究では、歯周病と早産や低出生体重児のリスクの増加との間に関連があることが示されています。これは、適切な口腔衛生が妊娠中の健康にとって非常に重要であることを意味しています。特に妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、定期的な歯科検診を受け、良好な口腔衛生を維持することが推奨されます。

このような情報は、妊娠中の女性の健康管理において重要な役割を果たし、未来の子どもたちの健康にも貢献することになります。もし妊娠中、または妊娠を考えている場合は、歯科医師と相談し、適切な歯科ケアを受けることをお勧めします。

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歯周病が妊娠中の女性とその赤ちゃんに与える影響について、最近の研究から得られた数値を交えて、さらに詳しくご説明します。

一つの大規模な研究では、歯周病と早産や低出生体重児のリスクとの関連を調査しました。この研究は、2005年から2015年の間に発表された10件のケースコントロール研究を分析し、総計2423人の参加者を対象にしています。その結果、これらの研究のうち9件が歯周病と早産や低出生体重児のリスク増加との関連を示唆しており、オッズ比(OR)は2.04から4.19の範囲でした​​。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27800070/

また別のメタ分析では、妊娠中の歯周病が新生児の早産や低出生体重のリスクと関連していることが確認されています。この研究では15の論文が分析され、そのうち7つがメタ分析に含まれました。このメタ分析の結果、歯周病を持つ妊婦が低出生体重児を出産するリスクが高いことが示されました​​。

https://www.mdpi.com/2304-6767/11/3/74

これらの数値は、歯周病が妊娠中の女性とその赤ちゃんの健康に深刻な影響を与える可能性があることを強く示唆しています。妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、定期的な歯科検診と適切な口腔衛生の維持によって、これらのリスクを減らすことができます。歯科医師は妊娠中の特有の口腔の変化に対応し、適切なケアを提供することができます。

妊娠中の口腔ケアの重要性は、母親だけでなく、未来の子どもたちの健康にも大きく関わることを念頭に置くことが重要です。正しい歯科衛生管理は、妊娠中のリスクを減らすだけでなく、長期的な健康への投資となります。

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